ハイパーインフレで「地獄」と化したベネズエラ、そのヤバすぎる現実

国家が破産するとどうなるのか? 破産国家ベネズエラの惨状をレポートしているページを紹介します。日本はそこまでひどいことにはならないとタカをくくっている人も多いと思いますが、戦後の日本は破産国家でした。占領軍の援助がなければどれだけの人間が餓死していたかわかりません。全7ページのうちの2ページ分をこちらに紹介しますので、全文はリンク先でお読みください。。

ハイパーインフレで「地獄」と化したベネズエラ、そのヤバすぎる現実

ハイパーインフレ、殺人、略奪、破産…
ベネズエラという国の経済が破綻した。268万%というとてつもないハイパーインフレによって、国民はモノが一切買えなくなり、人々が蓄財してきた資産は一気に無価値となった。その結果、とてつもない数の人々が国外に逃げ出している。それが中南米のコロンビアに住む私の隣の国、ベネズエラで起きている現状だ。はじめに断っておくが、私はベネズエラに足を踏み入れたこともないし、ベネズエラの内政に関して専門家でもなんでもない。しかし、これまで自分はメキシコ、パナマを旅する中で、そして今住んでいるコロンビアにおいて数多くのベネズエラ人の友人ができた。母国ベネズエラを離れ異国に住む、彼らベネズエラ人移民と実際に同じ屋根の下で生活を共にしたこともある。彼らのリアルな生活を実際に傍で見てきたからこそ書けることがあると思い、筆を執った。

南アメリカ大陸の北端に位置するベネズエラ・ボリバル共和国。隣国にはコロンビア、ブラジル、ガイアナが位置する。資源が豊富で、原油埋蔵量はサウジアラビアよりも多く、世界最大と言われる。しかしこの資源大国の経済が破綻した。1999年に大統領に就任した元軍人のウゴ・チャベス前大統領と、2013年のチャベスの死後に後を継いだニコラス・マドゥロ現大統領の20年にわたる社会主義の失敗と腐敗、政権の徹底した反米政策と国内の圧政、さらには原油価格の急落が同国の社会と経済をボロボロにした。食料やトイレットペーパー、紙おむつ、薬などのあらゆる物資が不足し、混乱を極め、略奪と殺人が頻発するなど、治安が極めて悪化しているという。水道・電気などのインフラの供給も度々ストップしている。

ベネズエラの犯罪監視団体OVVが2018年12月27日に発表した報告によると、2018年のベネズエラの首都のカラカスの殺人発生件数は10万人あたり81.4件。なお2017年89件、2016年92件となっている。ちなみにアメリカは5.4件、日本は0.3件(世界の殺人発生率・国別ランキング グローバルノートより)。なんと日本の300倍近い殺人が起きているのだ。私のベネズエラ人の友人マウリシオ・マルティネス・メディナ(Mauricio Martinez Medina)は語る。

「今のベネズエラに未来はない。このままベネズエラにいても良い人生を送れることはない」

マウリシオはベネズエラに見切りをつけ2015年パナマへと移住した。英語とスペイン語の翻訳家として米国企業から仕事を受注し生計を立てている。現在、カナダで生活し移住を試みているそうだ。マウリシオの母親は、44年前にコロンビアから、当時資源大国で南米一豊かだったベネズエラに移住。高齢の彼女は今更他国に移住することは難しく、今もベネズエラに住んでいる。マウリシオが海外から送金するお金でなんとか生活できているという。

私は、ベネズエラ情勢をニュースの情報として耳にすることはあるものの、いまいちリアリティが感じられずにいた。そこでマウリシオに外国人の僕が今ベネズエラに行くのは可能なのか聞いてみた。
 
「絶対に行くな。下手したら誘拐されるぞ。今のベネズエラではお金を持っていると思われると強盗犯の格好の餌食になる。外国人はお金を持っていると確実に思われるだろうから本当に危険。絶対行くな」

マウリシオは外国企業から仕事を受注できるだけの職能がありコロンビア国籍を持っているベネズエラ人なので少し特殊な例だ。一般のベネズエラ人はどうか。筆者がよく行くカフェで働くベネズエラ人ヘスース・モンデス(Jesus Mendez)に話を聞いてみた。ジーザスはベネズエラの港湾都市プエルト・カベヨ出身の25歳の青年。コロンビアに弟と1年前に来た。ヘスースはこう語る。

「コロンビアに自分が行かなければベネズエラの家族が飢えてしまう。コロンビアに来たのは必要性に迫られたからだ」

そして、彼はコロンビア政府がベネズエラに特別に発行しているビザを見せてくれた。膨大な数のベネズエラ人移民に対応するための緊急措置だ。ビザの手続きはインターネットで可能とのことだ。


「ベネズエラにいる両親は2人とも働いている。でも月の給料はUSドルに換算すると大体5~10ドル。その給料で購入できるのは卵1パック、チーズ250グラム、米1キログラム、小麦1キログラムだけ。到底1か月分の食料を賄うことはできない。」

ヘスースはベネズエラ人の知人の紹介でカフェでの仕事を得た。稼いだお金はベネズエラにいる両親へと送金している。送金してくれる家族が海外にいないベネズエラ人はどうなるのか。素朴に疑問に思ったのでヘスースに尋ねてみた。

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